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あたしが、もう少し素直で馬鹿で
そうだ、前髪をぱっつんにしたら好きにでもなってもらえるだろうか。




何年越しの片思いだろう。大人ぶってるくせに考えてることはすごく子どもで。 あのときより少し大人になったんだ、私もツトムも。 だから心に決めてた、言おうって。 なのにツトムは簡単にみーちゃんに恋におちるから、あたしの恋はまた、行き場を失う。 みーちゃんみたいに馬鹿で、 好きな人に好きな人がいてもへらへらしてられるほど、あたしは単純でも複雑でもない。 ツトムはツトムであたしの想いにちっとも気づいてなんかくれないし。 どうやってもゴールがみつからない。


「よんさまはさ」「うん」「あたしが、よんさまによんさまってあだ名つけたこと、怒ってる?」 「(今更…!)怒ってないよ、なんで?」「…そっか、それならいいんだけど!」 「みーちゃんはいっちゃんの事好きで幸せなの?」目をまんまるくさせて「んー、どうだろう」と、 ストローに口をつけてオレンジジュースを飲んだあと、「前の方が幸せだったかな」めずらしいね 、よんさまがそんなこと聞くなんて。「そうかな?」「うん」あたしは温かいココアを少しすすって 「なんとなく、ね」「よんさまさ、本当に好きな人いないの?」「いないよ」嘘を、ついておく。「 じゃあなんでそんなに綺麗なの」あやうく、むせてしまいそうになる「綺麗?え?どういうこと?」 「恋する乙女はきれいだっていうじゃんー。あたし全くかわんないんだけど」「あはは」「笑い事じゃないよー」 「綺麗、なんかじゃないよ」本当は。嘘まみれで固めた、あたし。「綺麗だよーよんさまは」 「…みーちゃん、結婚するか」「やったあ!」


みーちゃんと別れた帰り道によったコンビニで、あいたいけど逢いたくない人ランキング1位にあってしまった。 「ツトムってさー、みーちゃんのこと好きでしょ」「…」「聞いてる?」 あたしの横でテレビ雑誌をみているツトム君に声をかけてみる。シカトですか。 「ねえ、」「うん、すきだよ」…うわ、自己嫌悪。まあわかってたことだけど。 「よんさまはさ」「ツトムからよんさまって言われるの久々」「…沙耶はさ」「うん、なに?」 「好きな人いないの?」(気づいてないのか)「いるっちゃいるし、いないっちゃいない」「なんだそれ」 しばらく、黙々と雑誌にむかう。「みよ子はさ」と、ツトムが口をひらいて「イチのこと好きで幸せなのかな」 「俺のこと好きな方が幸せなのに、って?」「いや、そうじゃないけど」 答えはさっき、聞いたばかりだけれど「それは、わかんないな」「だよな」


いっちゃんが上手にみーちゃんのこと攫って、 ツトムが少しばかり寂しい想いをすれば…あたしは。あたしは、?