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ほんの少しの優しさだけ
それだけなのに、なぜかこんなにも好きだって思えるの




考えすぎ、たのかな?まだまだ寒い日続いてるからかな?…熱が出た。 手洗いうがいは毎日きちんとしてるもん、えばってみたら「知恵熱だね。」つーくんに言われた。 つーくんは、すぐそうやってあたしをバカにする。まったく!! ちなみにお医者さんに行ったら、3日くらいは絶対安静、と言われた。 知恵熱じゃないもん。 …って、知恵熱の方がよかったかも。 明後日は旅行って、決まったばっかりだったのに。タイミング悪すぎ。 無理すれば気合で行けるけれど、みんなの負担になるのは嫌だ。 ものすごい寂しい。あー、さいあくだ。


「日にち、ずらしてもいいんだよ?」いっちゃんも、よんさま、つーくんも、声を揃えて言った。 「みんなそろってた方が絶対楽しいんだし。」 「いいよ、楽しんできて?…ってそれよりもね?嬉しいけど…風邪うつしちゃうよ?」 「まあ、ケーキ食べよーよ」「ちょ、イチ!モンブランは俺の!」 あたしの話なんて全く聞いてない。「みーちゃんが最初に選ばないでどーするの」 ………「ごめんよ、みーちゃん」「みよ子、好きなの食えっ!」 「じゃあ、モンブラン…」ものすごく切ない顔で(なかば涙目で)見てくるふたり。 「嘘だよ、洋なしタルト、もらっていい?」「いいともー!」 「そしたらあたしがモンブランだね。」「沙耶、お前っ」 「よんさま、頼むよー」「いっただきまーす」「あはは、よんさま決定だね」 チーズケーキはいっちゃん、レアチーズケーキはつーくんになった。 「おいしいー」「ひさびさっ」「モンブラン…」「モンブラン…」


「今日は、ありがとね」ケーキ、ごちそうさまでした。 「ほんとに日にちずらさなくていいの?」「うん、そのかわりお土産待ってるからね?」 「まかせろ!」「あーあ、モンブラン」「最初からモンブラン4つにすれば良かったじゃない」 無敵よんさまの発言。いっちゃんもつーくんも「その手があったか!」ってほんとにびっくりしてる。 さすが。 「はやく風邪治してね?」いっちゃんの優しい声。「うん。」頷いてみる。 戸が閉まり終わるぎりぎりまで「またねー」と手を振った。 明後日、晴れると良いな。そいえば、どこに行く予定なんだろう?