君を笑顔にしてあげることが
俺一人のチカラでは永遠に無理な気がする。




考えに考えまくって、結局あっという間に朝が来た。 さすがに夜は耐えきれない程の寒さだった。 近くのコンビニを転々としながら暖をとって、 気がついたら始発の10分前で、あわてて駅まで歩いた。 行きは3人だったのに、行く前までは4人だったのに。 まとまらない考えが、ひたすらに頭の中で永遠の輪を描き続けた。 「あったまいてー」ホームに来た電車の音にわざとまぎらわせて言ってみた。


イチと沙耶が付き合う?みよ子とイチが付き合うよりショックかも。 すっげー裏切られた気分。あんな冗談みたいな言い方で、本気ですって言って。 朝になれば「どっきりだったよ」って沙耶とイチが笑ってると思ってたのに(正しくは願ってたのに、か)。 いみわかんね。理解できねーよ。 イチと沙耶はともかく、みよ子にもどんな顔で会えばいいのかわかんねーし。 俺までみよ子を裏切った気分じゃねーか。 これ以上、イチを想って泣くみよ子を、俺は受け止められんのかな?


明後日からは学校だし。タイミング悪すぎるんだよ。 俺はまた、重たいため息をついた。もやもやをはらすつもりで行ったのに、 よけー増えるってどういうことだ。勘弁してくれ