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2階へ行くと、七星ちゃんは「ほんとだ、すごーい」 そう驚き顔で俺らの顔を見た。

「えー、なになに?どうしたの?かすみもまぜてっ」

「かすみ、ちょっと待てって」
そう止める俺の声も聞かずに、かすみは七星ちゃんの膝の上。

「かすみちゃん?」
「うん、おねーちゃんは?」
「七星っていいます。よろしくね」
「ねーね、なににびっくりしてたの?」
「おばあちゃんが、きっとそのうち4兄弟みんな来るよって
 じいちゃんがこっちの様子見てきなさいって、言うからねって
 教えてくれていたところだったから、びっくりしたの。」

「すみれさん、優歌くん、拓人くん、かすみちゃん」
俺らの顔を順番に見て、「さっきは泣いちゃってごめんなさい、」そう笑った。 びっくりした、さっきまで泣いていたし。分厚い壁を感じていたし。 そっか、きっと緊張してたんだろうな。そりゃそうか、 全然知らない人の家に親戚として紹介されるんだもんな。 でもさすがばあちゃん。この子の壁をそぎ落とすなんて。

「昨日作ったおはぎ、持ってくるからね。温めた方がいいかい?」
「あ、はい。お願いします。」
「おばーちゃん、かすみも食べたい」
「ぼくも、」
「わたしもー」
「はいはい、優歌は?」
「食べる、手伝うよ」


部屋の戸を閉めて、ばあちゃんと一緒に階段を下りる。 ばあちゃんは「みんな晩御飯食べたのに元気ねえ」と笑ってる。

「ばあちゃん」
「んー?」
「ばあちゃんは七星ちゃんのこと知ってたの?」
「なーんも知らない。」
「そうなの?じいちゃん黙ってたの?」
「そうみたいだねえ。」
「そうなんだ、」
「修一も怒りすぎだね、久しぶりに帰ってきた弟に怒鳴るならまだしも。
 どこのどいつとの子だ、だなんて。」
「はは、父さん頭に血のぼったら、なんも考えられなくなるからね」
「まあ、優歌もみんなも聞きたいことはたくさんあるだろうけど
 そういうのはばあちゃんじゃなく七星ちゃんに聞きなさい。」
「えー、ばあちゃん教えてよ」
「優歌のことだから、きっとこれ聞いたら傷つくかなとか
 色々考えてるんだろうけど、大丈夫だよ。あの子は強い子。
 ばあちゃんの孫だからね。」
「そっか…。そうだね」
「優歌はおはぎ何個食べるの」
「3個」
「あらま、そんなにかい」
「ちょっと腹へっちゃった」
「はいはい」