「神様なんて、きっといないよね」
「そんなことないよ、いるよ」
うち、仏教だけどね
そういってバカみたいに笑った君に、僕は反論する
「神様がもしいるなら、すずねにこんな苦しい思いなんて、させない」
「どうして?」
「だって僕は君にこんなにも生きててほしいと思ってるのに」
そういうと、ありがとと短く返した
白いカーテンがゆれて、ぬるい風がはいりこむ
「外にでたいなー」
すずねは、言う
言葉に詰まっていると冗談だよ、と笑った
「あたしの願いはいつも一つだもん」
「…なに?」
「少しでも長くタカといれますように」
僕はすずねをぎゅうっと抱き締めた
神様に願うこと
「僕の願いも、一緒だよ」
そう笑うと、すずねもつられるかのように笑った
(07,08)
大きな愛があればいいのに
祈りでもいい、願いでもいい、一分一秒でもながくいさせて