浮気した、男。
それを見てしまった女。
偶然にも最悪に二人は、そう恋人で


焦げたアスファルト


あたしが、早足で人混みのなかへ紛れ込んでく


「おい、まてよ!」


浮気をしたおとこは、あたしを追いかけてくる
追いかけてくる理由も、資格もないのに

精一杯逃げてもだめで、聡はやっぱり追いついた
肩を強く掴んで、あたしに後ろを無理矢理振り向かせる


「悪かったって言ってんじゃん」

逆ギレ。意味わかんない、怒りたいのはこっちなのに。


「ほんとに出来心なんだって」
「出来心でそんなことできちゃうんだ」
「今回だけだっつーの」


ほらね、どこまでも最低な男。
けど、なんでまだこんなに好きなんだろう。いやになる

絶対、許せないはずなのに。


まるで歪んだ世界、焦げたアスファルトの上で、かわいた唇を重ねる。
流していないはずの、涙の味がした




(07,18)

みんながみんな、うまくいってるわけじゃない、んだなと。