昼食のお弁当をいそいで食べて、美術準備室をノックする
らくがき
「せんせー?はいっていー?」
「どうぞー」
いつもの位置にキャラクター物のコップ。そこからコーヒーの香り
隣に置かれた先生の手からは絵の具の香り
「また、絵描いてたの?」
「そーだよ」
「…あたしには落書きにしか見えない」
「ははっ」
先生の絵は抽象的でごちゃごちゃしてて、あたしにはとうてい理解しがたい絵だった
「あ、でもこの辺はすき」
赤や緑、黄色と灰色が混ざり合うところを指さした。
「本当に?」先生はそういって、はにかんでありがとうと言った
(もー、ときめいちゃったよ!ばかっ!)
あたしもうまいよ。
色鉛筆を取り出して白い紙にうさちゃんを描くと、鼻で笑われた
(07,22)
うってかわって短い話。
美術準備室の雰囲気が好きです。