新聞紙を筒状にまるめて、セロハンテープでとめる
「ハナ専用」とチョークで書いて、少し粉っぽくなった手でタロウを覗いた

あたし専用のタロウを見るためだけの望遠鏡。
そう、あたしはタロウに恋をしている


望遠鏡


案外、なにかを好きになるきっかけは覚えてたりする
たとえば、チョコレートを好きになったきっかけ。
ままが小さい頃に、あたしが眠れないときチョコレートを一口かじればいいのよ、と教えてくれて。
やってみたら本当によく眠れて。
(いまになってみればそういうのってホットミルクとかだったりするんじゃないかな?なんて)

その次の朝、チョコレートとままが神様みたいになった。


タロウを好きになったのは去年の1月。
あたしにマフラーを貸してくれたタロウ。
そのマフラーがタロウのぬくもりのせいか、すっごくあったかくって、ときめいてしまって

もうすぐ片思いしてからだいたい半年

友達っていうか、恋人みたいにちかいから、妙に心地よくて抜け出せないの


こうやって手作りの望遠鏡をのぞいて君をみてるよ。
好きってオーラだしまくってるからさ、そのうちオーラにやられて好きになってくれませんかね?



(07,26)

どっちもきっと好きでいるのに、最初からまるで恋人みたいな友達だったから
意識しないようにしてる、気づけてないの
そんな話