笑っていた。
深い霧に霞んで顔は良く見えなかったけれど
とにかく笑っていた。
それから霧が晴れて明るくなったら、太陽にとけて消えていった。
泡沫のとき
机によだれをたらしたまんまのあたしは、チャイムで起きた。
帰り際、先生が呆れた顔であたしの方を見ていたから苦笑いをしておいた。
(あれは、誰?)
心にやけに残っている人。
霧がかかっていたのに、笑っていたのがわかったのはどうしてだろう?
あの人のことなんとなく知っているような気もする。
まるで心が「大切だ」とでも言うかのように、記憶に残っている。
いつもなら夢だ、と忘れてしまいそうなのに。
あったかい。
泡沫の夢。
私を幸せへと導く。
(08,29)
夢を言葉にするのは難しい。
景色が一瞬で変わったり、記憶がとびとびになったり。
だから夢はきれい。
だから現実はすてき。