何かをするなら、驚かそうってずっと思ってた。
だけど、どうせ隼人ならなにしたって驚かなさそうだから、
シンプルにおめでとうをいうよ。
君のための日
たしか隼人はお昼あたりに生まれたんだよね?
プルルルル、君を呼ぶ音。 もうすぐ、1時をまわる
緊張して少しずつ震えていく手。
上手にしゃべれますように。
「もしもし?」
「もしもし、隼人?」
「あ、麻里、どうした?」
「お誕生日おめでとう」
「あー、ありがと。」
「渡したいものあるから、今、何もなかったら出てきて」
「いいよ。どこで待ってる?」
「あの橋のうえがいい」
「わかったー、したら待ってるね」
「うん」
電話を切った。
「ふー」大きなため息が自然と出る
小さな袋に入ったプレゼントを握り締めて、家を出た。
鼻歌を歌いながら歩く。
年にたった1回、君に幸せをあげれますように
隼人、と声をかけると隼人は右手を挙げて笑った。
「早いね」
「だって待たせるの嫌じゃん?」
「やーさしー!」
おだてると、いやあそれほどでも、と調子に乗った。
けど、今日だけは許してあげる。
「あ、はい、これ」
そういって袋ごと渡す。
隼人は袋を振って「何、これ?」と聞いた。
「プレゼント」
「いや、じゃなくて、中身」
「あけてみなよ」
「うお、すげー嬉しい!」
ネックレスを見ながらにやにやして。
つけていい?と訊かれたので、うんと笑ってうなずいた。
「あのね、隼人」
「ん?」
「お誕生日おめでとう」
「ん。って、さっきも聞いたよ」
「あたしは、隼人が生まれてきてくれてすごくすごく幸せ、だよ。」
「っは、恥ずかしー」
「ありがとう、生まれてきてくれて!」
これからも、よろしくお願いします。
そう言ったら隼人は「なんで最後だけ堅苦しいの?」と笑った。
(08,30)
おめでとーう!
君が生きていてくれて本当に嬉しい!
とりあえずギブミーを優先してみた。(笑)