今から僕らの時代





「つなよしー、この絵だれ描いたの?」
「井上、俺一応先生っていう職業についてるんですけど」
「僕とつなよしの仲だろ?で、これ誰描いたの?」
「ったく」
「ねーつなよしー」
「珍しいな、井上が他人の絵気にするのって。これは横峰の絵だよ」
「あー、かわいいで噂の」
「ふーん、噂なんだ」
「つなよし、ああいうの好きそう」
「かわいいよなー、あいつ」
「…犯罪?」
「俺はあいつの形容詞を述べただけです」
「またまた、つなよし照れちゃって」
「こんな親父が女子高生好きだったらびっくりじゃね?」
「愛に性別も年齢も関係ないよ」
「…まさか井上がそんなことサラッというとは」
「好きなの?どうなの?」
「しつこいぞ。で、この絵がどうした?」
「いやあ。うん、なんかわかった」
「なにを?」
「横峰さんはきっと好きだよ」
「…なにを?」
「まずつなよし、このモデルの人って横峰さんの知り合い?」
「ううん。俺の親戚。
 病気でさ、薬の副作用できっと髪抜けてくるだろうから絵にしてよって頼まれて。
 だから横峰とは赤の他人だよ。もし遠い親戚とかじゃない限り」
「つなよしが描いてやれよ」
「俺が描いていいの?つったら嫌だって。俺の学校で一番絵がうまい人に頼んでって」
「あはは!それ間違ってないね!」
「地味に傷つくっつーの」
「ふーん、でもすっごい伝わる」
「だから何が?」
「これ、愛だよ。」
「あい?」
「そう、ラブ。わかる?愛って何か」
「16そこらのガキが、28の俺に愛を語らないでください」
「じゃあつなよしって結構どんかんなんだね」
「は?」
「…まあいいや。つかのど乾いた。つなよし飲み物」
「わがままなぼっちゃんですね」
「わがままは俺らの特権だから」
「ふーん。青春中ですか」
「そう、これからですよ。期待しといて」
「はいはい」